採用・定着

製造業の採用写真と職場情報をどう整えるか

製造業の採用で、求人票の文章だけを直しても反応が変わらないことがあります。理由は単純で、応募者は文章だけで会社を見ていないからです。会社のWebサイト、Google検索、採用ページ、写真、口コミ、SNS、求人媒体の雰囲気をまとめて見ています。

中小製造業の社長が意外と見落としやすいのが、工場写真です。設備は立派なのに写真が暗い。社員は良い人なのに顔が見えない。作業服は整っているのに、採用ページでは古い写真のまま。これでは、応募者に「ここで働く自分」を想像してもらいにくくなります。

採用写真は、きれいすぎても嘘っぽい

採用写真でやりがちな失敗は、工場を必要以上にきれいに見せようとすることです。もちろん、暗い写真や散らかった写真は避けるべきです。しかし、現場感がまったくない写真も、製造業ではかえって不自然に見えます。

応募者が知りたいのは、モデルのような社員写真ではありません。どんな人と働くのか。どんな作業場所なのか。休憩場所はあるのか。作業服はどんな感じか。未経験者でも教えてもらえそうか。こうした不安を減らす写真が必要です。

撮るべき写真の種類

写真伝わること注意点
作業風景仕事内容、設備、現場の明るさ安全上見せられないものは避ける
社員同士の会話人間関係、教える雰囲気不自然なポーズにしない
作業服・保護具安全意識、清潔感古い備品が悪目立ちしないようにする
休憩場所働きやすさ、定着への配慮生活感が出すぎないよう整える
製品・加工品技術、やりがい、会社の強み取引先情報や機密に注意する

職場情報は、写真と数字の両方で伝える

厚生労働省の職場情報提供制度では、若者が応募段階で企業の労働環境や就労実態を理解できるよう、平均勤続年数、研修の有無、職場情報などを提供する考え方が示されています。また、職場情報総合サイト「しょくばらぼ」では、企業の職場情報を検索・比較できる仕組みが提供されています。

これは採用ページにも通じます。写真だけで雰囲気を見せ、数字や制度で安心感を補う。例えば、平均勤続年数、教育期間、資格取得支援、残業時間、有給取得、女性社員の働き方、安全教育の内容などです。すべてを完璧に見せる必要はありません。実態に合った情報を出すことが重要です。

Googleビジネスプロフィールも見られている

応募者が会社名で検索すると、Google検索やGoogleマップの情報が目に入ります。Googleビジネスプロフィールでは、写真、投稿、営業時間などを掲載できます。採用サイトだけでなく、検索結果に出る写真が古いままになっていないかも確認したいところです。

特に地方の製造業では、応募者が通勤距離や周辺環境も見ます。会社名検索で出てくる写真が暗い、情報が古い、外観しかない状態だと、採用ページで良いことを書いても印象が弱くなります。

外部サービスに依頼するなら

採用サイト制作、求人媒体、写真撮影、動画制作を依頼する場合は、「きれいに作る」だけでなく、製造業の採用不安を分かっているかを見てください。未経験者が不安に思うポイント、現場写真で見せてはいけないもの、安全配慮、作業服、教育体制まで聞いてくる会社は相性が良いです。

反対に、どの業種にも使えるテンプレートだけで作るサービスは注意が必要です。製造業は、職場の空気が写真に出ます。現場を見ずに作った採用ページは、応募者にもどこか薄く見えます。

よくある質問

スマホ撮影でも採用写真に使えますか?

使えます。ただし、明るさ、背景、作業服、危険物や機密情報の映り込みには注意してください。最初はスマホで始め、重要なページだけプロに依頼する方法もあります。

社員の顔出しは必要ですか?

必須ではありません。顔出しが難しい場合は、後ろ姿、手元、会話風景、作業服、休憩場所などでも雰囲気は伝えられます。本人の同意と社内ルールを優先してください。

採用ページに何枚くらい写真が必要ですか?

最低でも、外観、作業風景、社員、休憩場所、製品・設備の5種類は用意したいところです。求人媒体にも流用できるように、横長と縦長の両方を撮っておくと便利です。

参考情報

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